こんにちは、ツクです！
2019年度上半期の直木賞候補は全員女性ということで、話題になっていますね。
その中に原田マハさんが入っているのは美術ファン、原田ファンとしては嬉しくて受賞を応援しています。
原田さんは日洋美術館にもしばしば登場され、原田さんの作品に美術は欠かせません。
今回、原田マハさんの候補作である「美しき愚かものたちのタブロー」は、現在上野の美術館で開催されている松方コレクション展の、松方幸次郎を描いた作品。
今、この展覧会では多く散逸した作品のうち、モネの睡蓮がルーブル美術館で、半分以上欠損した状態で見つかり、大規模修復とAIなどを駆使してデジタル修復され、失われた画像が再現されて感動を呼んでいるところですね。
原田マハさんの小説が直木賞をとれば、こんなにタイムリーな事はないですね。
「2019上半期直木賞候補に原田マハ！松方コレクション展前に読みたい！」と題して迫ってみたいと思います。
それでは進めて参りましょう！
2019上半期直木賞候補に原田マハ！
2019年度上半期の直木賞候補に選ばれている「美しき愚かものたちのタブロー」何とタイムリーな事でしょう。
今回は女性候補ばかりという点でも話題ですね。
TSUTAYA遊ING浜町店1FBOOKコーナーよりお知らせです😆#直木賞 候補作品続々入荷しております💪#直木賞 #芥川賞 の選考会・発表は7月17日です‼️
発表前に読んで予想してみてはどうでしょうか❓
ご来店お待ちしております🤗 pic.twitter.com/SmlAoQ7qOp— TSUTAYA遊ING浜町店1F BOOK (@youing_staff) 2019年7月14日
この作品がもし選ばれたなら、大変話題になる事でしょうね。
原田マハさんご自身四度目の直木賞候補。
17日水曜日の発表の日には、ぜひ原田マハさんの受賞インタビューが聞きたいところです。
原田マハさんは早稲田大学で美術史を専攻され、。馬里邑美術館、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館等に勤務された後、フリーのキュレーターとなられました。
そしてその傍らで美術を題材とした作品を多く書かれています。
マハといえば思い浮かぶのは、ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」の対の作品。
原田マハさんのお名前はまさに、このごやの作品名からとられているそうです。
原田マハさん、お兄様も小説家の原田宗典さん、文才は血筋なのでしょうか、環境なのでしょうか。
松方コレクション展へ行く前に読みたい！
原田マハさんの「美しき愚かものたちのタブロー」読み始めました。
…長く読書をしていると、少し読んで「あれ？これはとんでもないものを読んでいるのでは？」と思うことが何年に一度あって…
本作はまさにその一冊です。開始10数ページで泣きそうになりました。少しずつ読み進めます。 pic.twitter.com/zwuC3vit3I
— sorin@読書垢 (@sorin91286295) 2019年6月1日
原田マハさんの直木賞候補作「美しき愚かものたちのタブロー」は、今話題の上野の国立博物館で開催されている松方コレクション展に行く前に読んでおきたい小説ですね。
上野の国立博物館は、松方コレクションを収めるために作られた美術館ですが、コレクションを集めた松方幸次郎は、川崎造船所（現在の川崎重工業の前身）の社長を務めた実業家。
父は総理大臣や大蔵卿、大蔵大臣をつとめた、薩摩系の大物政治家松方正義です。
息子の松方幸次郎は川崎造船の創業者の川崎正蔵に見込まれて、川崎造船所の社長に。
松方幸次郎は美術作品を愛し、芸術の持つ力に魅了され、日本に一流の西洋美術館を創るために、財産を投じて松方コレクションと呼ばれる作品を買い集めました。
松方幸次郎は直接モネ自身と交渉しています。
モネ自身がお気に入りの、自宅に置いておいた作品もモネから快く譲ってもらっているのです。
悲劇は第二次世界大戦でした。
戦火の中で情熱を持って集めた貴重な松方コレクションは散逸してしまいます。
あるものは永遠にこの世から消え、あるものは戦勝国に接収されました。
戦争の大きな悲劇が、ここにもこのような形で存在します。
そして戦火を逃れることが出来た松方コレクションは各地から集められ、上野に歴史的建築家ル・コルビュジエの手により、国立西洋美術館が建設され、松方幸次郎が情熱をこめて収集した作品は、苦労して取り戻され展示されることになりました。
松方コレクションは海外にも接収され、取り戻すために大変な苦労があったようです。
松方幸次郎の作品は、現在上野の国立博物館以外にも、ブリヂストン美術館などにおさめられており、又フランスに残ったものは、オルセー美術館や、ルーブル美術館、ポンピドゥ・センター国立近代美術館等に残されています。
松方幸次郎と松方コレクションの帰還に力を尽くした人々の物語が、原田マハさんの小説「美しき愚かものたちのタブロー」に込められ、表現されています。
松方コレクション展を見に行かれる方には是非おススメしたい本です！
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まとめ
2019年度上半期の直木賞候補に原田マハさんが4回目のノミネート、原田ファンとしてはぜひ受賞してほしいと願っています。
そして、今話題の上野の国立西洋美術館で開かれている松方コレクションの物語、ぜひ松方コレクション展に行く前に読んでおきたい感動の小説です！
「2019上半期直木賞候補に原田マハ！松方コレクション展前に読みたい！」と題してまとめてみましたがいかがでしたでしょうか？
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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