「この世界の片隅に」の脚本、岡田惠和の経歴、作風

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脚本家、岡田惠和(おかだよしかず)さんは、今の時代を代表する名脚本家の一人ではないかと思います。

これまで沢山の作品を産み出してきました。

最近では、何といっても朝の連続テレビ小説「ひよっこ」、そしてそのすぐ後にテレビ東京で放送された、「ユニバーサル広告社」などは記憶に新しいところです。

大きなドラマ展開があるわけでもなく、平凡な日常の世界を豊かに描く岡田さんとは、どのような脚本家なのでしょう。

経歴

1959年2月生まれ、三鷹市のご出身です。

和光大学人文学科を中退され、企画会社に勤務後、フリーライター、音楽評家・FMのDJを経て、1990年に脚本家としてデビューされました。

シナリオは、何人ものシナリオライターを輩出している東京・青山のシナリオ・センターで勉強され、内館牧子とともに出世頭といわれています。

 

テレビドラマで、はじめて全作通して描かれたのは、1994年の「南くんの恋人」。

高橋由美子・武田真治主演で高視聴率を叩きだし、1995年4月にはスペシャルドラマ「もうひとつの完結編」が放映されました。

 

1997年7月には、「ビーチ・ボーイズ」がフジテレビ系の「月9」枠で放送され、反町隆史と竹野内豊がダブル主演。
最高視聴率26.5%の大ヒットでした。

 

NHK の朝の連続テレビ小説では、3作の名作を手がけています。

2001年には国仲涼子主演の「ちゅらさん」が大ヒットとなり、続編が放送されました。

2003年に「ちゅらさん2」

2004年に「ちゅらさん3」

2007年には「ちゅらさん4」

 

2011年には、井上真央主演の「おひさま」が大ヒットし、井上真央は大河ドラマ「花燃ゆ」の主役まで勝ち取りましたね。(大河の視聴率は伸び悩みましたが)

 

岡田脚本の朝ドラで、記憶に新しいのは昨年2017年の「ひよっこ」ですね。有村架純や彼女を囲む役者さん達が本当にいい演技をしていました。主人公みね子の生活を描きながら、みね子を取り巻く人々が、高度経済成長のすぐ背後にある、決して癒されることのない戦争の辛い記憶をそっと胸に、強く前を向いて生きようとする人達の姿が心に残る作品で、朝ドラの名作のひとつではないでしょうか。

 

その他に印象深かったドラマは2012年の中井貴一と小泉今日子主演の「最後から二番目の恋」です。
中年男女の恋をコミカルに描き、二人のアドリブのような名演技が話題にになりました。

この作品も続編が作られ

2012年 最後から二番目の恋
2012年 最後から二番目の恋2012秋
2014年 続・最後から二番目の恋

と続きました。

鎌倉に住む、中年の市役所職員とその兄弟たち、そして隣に引っ越してきたテレビ局のやり手女性プロデューサー。

彼らの日常がコミカルに描かれ、結ばれそうで結ばれぬ中年の男女と彼らを取り巻く人々を面白く描いたドラマでした。

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作風

起伏の激しい物語展開を期待する方には、物足りないかもしれませんが、人間愛のこもった視点で日常を切り取る岡田作品は、見終わったあと心に温かいものが残ります。

 

さりげない日常を切り取った美しい映画作品を数多く生み出した世界的名匠、小津安二郎監督の作品を思わせます。

 

以前、NHKで脚本家 岡田惠和×中園ミホ×尾崎将也の対談番組がありましたが、岡田惠和さんは、プロットを作って事前に提出するといった手法はとらず、物語の登場人物の動きに任せて筆を走らせるという事を語っていました。天才肌の作家ですね。

 

岡田さんは2018年に佐賀市で講演されていますが、その中で岡田さんの作品の理解につながる言葉が語られています。

・幼少期に体が弱く、読書に親しむうちに漠然と話を書く仕事に就きたいと考えるようになった。。

・学生時代、自分を地味な人間と感じていたことが、特別でない人にスポットを当てたいと思うようになった理由

・市井(しせい)の人たちのちゃんとした人生が、どんなに豊かで面白くすてきかを描きたい

物語は知らない人生を知るためにある

・生きるヒントや励ましを伝えるのが脚本家の役割。ドラマや映画をそんな目で見てほしい。

 

岡田さんのドラマに反映されていますね。

この世界の片隅に

間もなく、岡田惠和さん脚本による日曜ドラマ「この世界の片隅に」が始まります。

超ロングランとなったあのアニメ映おびと画、能年玲奈あらため”のん”の声でも話題になった作品の実写版です。

原作は『夕凪の街 桜の国』が代表作の”こうの史代”さんです。(ちなみに『夕凪の街 桜の国』もNHKのスペシャルドラマとして8月6日に放映されます。岡田脚本ではありませんが)

 

「この世界の片隅に」の内容についてはネタバレになるので多くを語りませんが、広島は呉を舞台にした戦争の時代のお話です。

戦争の時代とはいいながら、異色なのはこの時代に生きる市井の人々を淡々と描いているのです。

まさに岡田さんにうってつけのドラマではないでしょうか。

ヒット作品を連発しているTBSの日曜ドラマ。豪華な配役陣。主人公の北條(浦野)すず 役には、オーディションで選ばれた松本穂香、夫役は松坂桃李が演じます。

その他、豪華キャストに久石 譲の音楽が包み込みます。

何とも楽しみな作品です。名作の予感がします。

まとめ

岡田惠和さんは人間の生きる姿を愛情をこめて淡々とえがく素晴らしい脚本家だと思います。

大切な事は日常の中にあるのではないでしょうか。

これからどんな作品を世に出してゆかれるのか楽しみです。

間もなく始まる「この世界の片隅で」は見逃せない作品ではないでしょうか。

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