こんにちは!ツクです。
視聴率が落ちる一方の大河ドラマ「いだてん」ですが、注目されるのは間もなく登場する、亡くなられたショーケン演じる高橋是清ですね。
ショーケンに逢いたくて見る方も多く、きっと視聴率もアップする事でしょう。
高橋是清は2.26事件で暗殺されたことで有名ですが、大蔵大臣として経済のプロとして歴史上果たした役割は大きなものがあります。
萩原健一さんの演じる高橋是清とはどんな人物なんでしょうか。
経歴や歴史上の功績、そして名言も集めてみたいと思います。
又、ショーケンの登場はいつになるのかも気になりますよね。
「高橋是清はどんな人物?経歴や功績に名言も!ショーケンいつ登場?」と題してショーケン演じる高橋是清に迫ってみたいと思います。
それでは進めてまいりましょう!
高橋是清はどんな人物?経歴や功績
ショーケンの演じる高橋是清とはどんな人物なのでしょう?経歴や歴史上の功績を見ていきましょう。
高橋是清は、江戸時代1854年9月19日に生まれ、 1936年(昭和11年)2月26日、2.26事件の日に亡くなりました。
総理大臣をつとめたこともありますが経済通として有名で、大蔵大臣高橋是清という方がピンときますね。
実物画像はこんな方で、ダルマさんと呼ばれ親しまれていました。
人柄をしのばせるような肖像写真ですね。

高橋是清の生まれは江戸時代。
江戸の幕府御用絵師川村庄右衛門が、奉公に来ていた娘に産ませた息子でした。
生まれるとすぐに仙台藩の足軽高橋覚治の養子になったのです。
高橋是清は、幕末に横浜のアメリカ人医師ヘボンの私塾、ヘボン塾に通います。
因みにこの塾は、後の明治学院大学です。
藩命によりアメリカへ勉学に渡りますが、大変な苦労をします。
お金をだまし取られたり、ホームステイ先から奴隷のように売られて働かされるなど、信じられぬ苦難の連続、しかし逆境の中で強く荒波を渡ってゆき、英会話や英語の読み書きを覚えます。
そして新時代、明治元年に帰国します。
明治六年に文部大臣などをつとめた森有礼に勧められ、文部省に入省します。
大学予備門や開成学校で英語を教えます。
この頃、俳人の正岡子規やバルチック艦隊を撃滅した秋山真之を教えたくだりが、司馬遼太郎の「坂の上の雲」に詳しいですね。
「坂の上の雲」のドラマでは西田敏行さんが高橋是清を演じていました。
その後文部省、農商務省の官僚として活躍、そして特許局の初代局長に就任し、特許制度を整えます。
高橋是清は日本の特許制度の父でもあるんですね。
何を思ったか、官僚をやめてペルーに渡り銀鉱の事業に手を出しますが失敗。
日本銀行に入行し、経済人としてのキャリアがスタートします。
日露戦争が始まるや、戦費調達にイギリスにわたります。大変な苦労をして公債を募集し戦費調達に成功、日露戦争勝利の陰の大きな功労者です。
ここら辺のくだりは、「坂の上の雲」の小説やドラマでも描かれていましたね。
明治38年には貴族院議員になり、明治44年には日銀総裁に就任します。
そして大正二年、第一次山本権兵衛内閣の大蔵大臣に就任します。
その後金融のプロとして6回も大蔵大臣を歴任します。
その間、昭和恐慌を、支払猶予措置(モラトリアム)や片面だけ印刷した急造の200円札を大量に印刷して銀行に積み上げ、預金者を安心させ、恐慌を鎮静化させています。
しかし片面印刷したイミテーション紙幣なんていう発想と、こんな賭けを実際にやってしまうなんて、ダルマさんと親しまれたまるでサンタクロースのような風貌から想像出来ない凄みも持ち合わせていますね。
又、世界恐慌の中、デフレを世界最速で脱却したりと手腕を発揮します。
しかし岡田内閣の時、軍備予算の縮小が軍の反感を買い、2.26事件で暗殺されることになってしまいました。
不運と不運を跳ね返す強靭なバネを持っていたようです。
襲いかかる難題を跳ね返し、しかし最期は悲劇だったところがやりきれない思いです。
高橋是清の功績
高橋是清は何度も日本を救ってくれました。数知れぬ功績のうち、
第一に、日露戦争の戦費調達。これなくして戦争の勝利はありませんでした。
第二に、昭和恐慌の取り付け騒ぎの中、奇策も交えて鎮静化させてしまった凄み
第三に、世界恐慌の中、金輸出を禁止し、管理通貨制度をとるなど素早い手をうち、世界最速でデフレを脱却。
近代日本に、偉大な功績を残しています。
高橋是清の名言は?
本当にダルマさんのような風貌、サンタクロースのコスチュームを着れば恐ろしく似合いそうですね!
たくさんの名言があります。
「その職務は運命によって授かったものと観念し、精神をこめ誠心誠意をもって、その職務に向かって奮戦激闘しなければならぬ。
いやいやながら従事するようでは到底成功するものではない。
その職務と同化し一生懸命に真剣になって
奮闘努力するのではじめてそこに輝ける成功を望み得るのである。」
高橋是清が逆境を跳ね返す強さはこの言葉に裏打ちされていますね。
正面から向き合い逃げず対処する。最後も台頭する軍部をおそれず、しかし力ずくでねじ伏せられてしまいましたが。
「人間にも神の心はある。
その心が人間の中に輝き出す時、人はさながら神となり、地上はこのままに一つの楽園となる。」
美しい言葉ですね。若い頃、人に騙され苦労した人生でしたが、この明るさ、未来に対する、人に対する愛情が信じられなければやってゆけなかったでしょうね。
「一足す一が二足す二が四だと思いこんでいる秀才には、生きた財政は分からない。」
まさに机上の理論ではなく、経済を人の心と地に足をつけ、回りに目を配る観察眼でもってものを考えていたことがわかりますね。生きた経済学を実践されていたようです。
「いかなる場合でも何か食うだけの仕事は、かならず授かるものである。
その授かった仕事が何であろうと、常にそれに満足して一生懸命にやるなら、衣食は足りるのだ。
ところが多くの人は、こんな仕事ではだめだとか、あんな仕事がほしいとかいっているから、いよいよ困るような破目に落ちてゆくのである。」
苦労人であるからこその人生観でしょうか。
一方でロマンチストであり一方で極めてリアリスティックな人だなあという印象をうけます。
「不平を起こすぐらいならサラリーマンたる己れを廃業して独立するがよい。
独立してやれば成敗いずれにせよ何事も自分の力量一杯であるから、不平も起こらぬだろう。
けれども、この独立ができないならば、不平は言わないことだ。」
やってられない!辞めたい!と誰しもが一度は思うこと。その時は不退転の覚悟をもって、決断しなけばならないですね。
まあ、すべてにおいて責任は自分に帰着する事は、誰しもが心しておくことですが。
「順境は、いつまでも続くものではない。
だがな、逆境というのもまた心の持ちようひとつで、
これを転じて、いくらでも順境にすることができる。」
人生万事塞翁が馬。本質は事実そのものであり、順境か逆境かの価値を下すのは人間の心ですね。
「よい地位にあがったからといって、欣喜雀躍するはずもなければ、またその地位が下がったからといって、失望落胆することもない。
すべて己を本位とすればこそ、不平も起り失望も起るのだ。」
案外と人間は己の視点で物事を見ていないもの。
なかなかできませんが、自分基準物事を考えた時、案外と視野が開けて世界が広がり、悩みがちっぽけなものと感じますね。
「国にとっても経済や金融にとっても欠くべからざるは信頼である。」
高橋是清の美しいところですね。信頼の二文字が案外と難しいところです。
「私は繰り返して言う。人間出世の目標は、精神的であって、物質的でないと。」
そうなんですよね。結局のところ目の前の事象は、自分の心が作り出したもの。今の有り様を決めるのは自分の心なんですよね。
「いだてん」ショーケンの高橋是清が登場
シヨーケンが登場するのは第25回です。
次回の関東大震災が発生するのが23回ですから、いよいよですね。
25回は、主演が中村勘九郎から阿部サダヲに変わる回です。
がらりと物語は変わるようですから楽しみです!
俳優の阿部サダヲ(48)主演に切り替わる後半の初回に登場だそうてす。
ショーケン演じる高橋是清の役回りは、阿部サダヲ演じる新聞記者・田畑から1928年アムステルダムオリンピックへの選手派遣に国から補助金を出すよう直談判を受けるシーンなどだそうです。
楽しみですね!
まとめ
高橋是清ほ、 近代日本の財政、金融面で、大蔵大臣を歴任した、重要な人物です。
経歴を見ると、数奇な留学体験や、日露戦争の戦費調達など、数々の難問をクリアして、最期は銃弾に倒れてしまいました。
数々の名言は心に響きます。
大河ドラマ「いだてん」第2部の始め、第25回から、ショーケン演じる高橋是清が登場します。
「高橋是清はどんな人物?経歴や功績に名言も!ショーケンいつ登場?」と題してまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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