断崖の窪みに国宝・投入堂が鎮座する三徳山三佛寺は、秋になると山全体が錦に染まり、文殊堂や地蔵堂の縁側から眺める紅葉が格別です。
修験の山ならではの厳しさと、紅葉のやわらかな光が交わる時間を、今年こそ体験してみませんか。ればご参考にしてください。
目次
鳥取三徳山三佛寺の紅葉の見頃
例年の紅葉の見頃は 10月下旬〜11月中旬。
標高差があるため色づきは少しずつ進み、早木は10月下旬、ピークは11月上旬、遅木は中旬まで楽しめます。
2024年もおおむね同じ時期にピークを迎えており、2025年も同様の見頃が予想されています。

境内で楽しめる紅葉スポット
文殊堂
最初に現れるのが断崖に張り出した舞台造りの文殊堂。
縁側に腰をおろすと、対岸の山肌に広がる紅葉が一気に視界へ飛び込んできます。
地蔵堂・観音堂
カエデやブナの彩りが濃く、朝は逆光で葉が輝き、午後はやわらかい陰影が映えます。
投入堂
クライマックスは国宝・投入堂。
切り立った岩窟にすっと納まる姿と紅葉のコントラストは、写真でも目でも忘れられない一枚になります。

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紅葉シーズンの混雑状況
紅葉の最盛期は 週末の午前9〜11時に最も混雑します。
駐車場待ちや受付前の行列が伸び、登拝道の鎖場では渋滞も発生します。
混雑を避けたい方は、平日や週末でも午前8時前の到着がおすすめです。
昼以降は比較的落ち着く日もあり、午後のやわらかい光を狙うのも良いでしょう。
アクセスと駐車場
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電車+バス:倉吉駅から路線バスで約40分、「三徳山参道入口」下車徒歩5分。
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車:中国自動車道「院庄IC」または米子自動車道「湯原IC」から約50〜60分。
参道周辺には町営無料駐車場が複数あり、合計で約60台規模です。
紅葉ピーク時はすぐ満車になるため、臨時駐車場や遠望ポイントも事前に確認しておくと安心です。
登拝の準備と注意点
投入堂参拝は“登山”です。
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受付時間:8:00〜15:00
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入山料:大人800円、小中学生400円
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条件:靴底チェック必須、滑りやすい靴は不可。必要に応じて「わらじ」に履き替えます。
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単独登拝は禁止、雨天や積雪時は入山できません。
安全のため必ずトレッキング装備を整えましょう。
登山装備と所要時間
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トレッキングシューズ
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手袋
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両手が使えるリュック
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薄手の防寒具とレインウェア
受付から文殊堂までは約20分。
地蔵堂・観音堂を経て投入堂までは片道40〜60分。
往復で90〜120分が目安です。
撮影のコツ
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文殊堂:広角で舞台と紅葉を一緒に
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地蔵堂周辺:中望遠で斜面のパッチワークを切り取り
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投入堂:望遠で岩壁と紅葉を圧縮すると迫力が増します
モデルコース
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午前9時前に到着、本堂を参拝
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装備を整えて登拝開始
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文殊堂 → 地蔵堂・観音堂 → 投入堂で紅葉の絶景を堪能
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下山後は門前で三徳豆腐やきのこ汁を味わう
三朝温泉に立ち寄り、混雑前に倉吉へ戻る
安全とマナー
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鎖場や急斜面は一人ずつ通行
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追い越しや並進は危険箇所では避ける
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文化財に触れたり寄りかかったりしない
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ゴミは必ず持ち帰る
修験と信仰の山であることを忘れず、マナーを守りましょう。
周辺観光もあわせて
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三朝温泉:足湯や外湯めぐりでリフレッシュ
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倉吉白壁土蔵群:情緒あふれる街並み散策
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直売所:秋のフルーツや名産品をお土産に
紅葉狩りと温泉を組み合わせれば、一日満喫できるコースになります。
まとめ
三徳山三佛寺の紅葉は、見頃のタイミングと混雑回避の工夫、そして安全な装備がポイントです。
例年の見頃は10月下旬〜11月中旬。
文殊堂からの絶景と、投入堂を彩る錦の紅葉は、一度は訪れたい鳥取の名景です。
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