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いよいよあと一週間で7月ですね。
日本人は月の名前に、単なる数字ではない月の名前をつけました。
昔の日本は、太陰暦。月が時を刻む大切な天体でした。
12の月には古来より12通りの魅力的な呼び名をつけられていますね。
詩心がこもっています。
7月は昔の呼び方で、文月(ふみづき、ふづき)といいます。
何で文月という名前がつけられたのでしょうか。
どんな語源があるのでしょうか。
文月の語源
いくつか説があるようですが、そのひとつは、七夕に由来しています。
有名な七夕伝説では、一年に一度、天の川で引き裂かれた彦星と織姫が、夏の夜空で会うお話。
これは日本の物語ではなく中国から伝来したお話だそうです。
七夕には、短冊に願い事を書いて、笹に吊るして成就を願いますね。
そして私が幼い頃には天の川に見立てた川に流しました。
(今ではゴミ問題で、とてもそんなことはできませんが)
かつては、この短冊には文字や和歌を吊るしたのだそうです。
字が上手くなりますようにという願いを込めて。
このことから、「文被月」(ふみひらきづき、ふみひろげづき)と呼んで、七月が文月と呼ばれるようになったのだそうです。
その他の説こんな説もあります。
中国では七夕になると、書物を虫干しする習慣があったそうです。
「文開く月」が転じて文月となったというものです。
さらにはこんな説も。
今の暦では、7月といえば、いよいよ本格的な夏が始まろうかという季節。
しかし旧暦とは1ヶ月から1ヶ月半くらいの差があるのです。
旧暦の7月は、既に収穫の近くなった稲穂には、美味しくいただかれるのを待つお米を含んでいる頃なのです。
そこから、「穂含み月」とか「含み月」と呼ばれていたものが、ふみつき、に転じたという説です。
イメージは秋の景色なのですね。
七月には、他にも沢山の名前がありますが、そのなかでも秋を感じさせる名前として「涼月」、「初秋」、「親月」などといった素敵な名前があります。
英語”july”の語源
月の名前といえば、英語でもjuly という名前がつけられていますよね。
これは、どこからきたものなのでしょうか。
ラテン語で Iulius (ユリウス・カエサル)を表しているのです。
シーザーはローマ帝国の英雄、ローマの最高権力者は、執政官と呼ばれる役職、それを終生の執政官としたのがシーザーでした。
終生の絶対権力者、つまりは皇帝です。ローマ帝国の始まりです。
シーザーは大変優れた人物で、数々の事跡を残しました。
そのひとつに暦の改訂がありました。それまで一年の日数に差異のあった暦から、一年を365.25日のユリウス歴に改めたのです。
そしてシーザーの誕生月にシーザーの名前が当てられたのです。
さらにはシーザーの養子でローマ帝国の基礎を作ったアウグストスの生まれた月は、彼の名がとられたのです。
まとめ
何気なく聞きなれた言葉の由来を紐解くと、奥深い由来を知り、今までイメージしてきたものとは違う世界が見えてきます。
何気ない日常の景色が変わってきますね。
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