広島県の港町・呉と、瀬戸内の島・江田島。
歴史と海が息づくこのエリアは、艦船のシルエットや多島美、港町グルメなど、他にはない魅力が詰まっています。
この記事では、呉港から江田島へ渡る日帰り観光モデルコースを、インスタ映えスポットや絶品グルメ情報とともにご紹介します。
目次
港町に沈む夕日──呉の物語はここから
夕暮れ時、呉港の水面は金色に輝き、艦船のシルエットが静かに沖へ向かっていく。
汽笛が低く響き、港町の夜がゆっくりと始まる──そんな情景に出会える場所が、広島県呉市です。
山と海に抱かれたこの港町は、かつて日本最大級の軍港として栄え、造船の音と潮の香りに満ちていました。
今もその面影は残りつつ、カフェや展望台、フォトジェニックな船旅など、新しい魅力で旅人を迎えてくれます。
今回は、呉から江田島へ渡る日帰り観光モデルコースをご紹介。
歴史と風景、そして絶品グルメを一度に味わえる旅へご案内します。
呉の歴史と港町の風景
呉は明治時代、日本海軍の拠点として発展しました。国内最大級の造船所「呉海軍工廠」では、戦艦大和をはじめ多くの艦船が建造され、港から世界の海へと旅立っていきました。
戦後は商船・海上自衛隊の港町として再生し、現在も艦船や潜水艦が日常風景に溶け込んでいます。
港から眺める景色は、他ではなかなか出会えません。
山の稜線を背に並ぶ艦船、造船クレーンのシルエット、そして多島美が広がる瀬戸内海。特に夕暮れ時は、光と影が港を柔らかく包み込みます。
モデルコース(呉 → 江田島)
午前:呉港散策と歴史探訪
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大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)
戦艦大和の1/10模型や、造船・海軍史の資料が集まる呉のシンボル。
※2025年現在、改築工事中で一部展示や施設が利用制限されています。訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
隣接する「てつのくじら館」(海上自衛隊呉史料館)は通常通り開館しており、潜水艦あきしお内部の見学が可能です。
→ 所要:約90分 -
呉中央桟橋ターミナル周辺散策
港のカフェや売店でひと休みしながら、艦船やフェリーの入港風景を楽しめます。
昼:シーパセオで江田島へミニクルーズ
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瀬戸内汽船「シーパセオ」乗船
呉港から江田島(小用港)までは約30分。
船内は開放的なラウンジやデッキがあり、江田島・倉橋島を望む瀬戸内の海景色を満喫できます。
夕方便は特にフォトジェニックで、海面に伸びる光の道や、山々の陰影が美しく重なります。
午後:江田島の絶景スポット巡り
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旧海軍兵学校(現・海上自衛隊第1術科学校)
赤レンガの校舎や松並木が並ぶ敷地は重厚感たっぷり。事前予約でガイド付き見学も可能。 -
江田島オリーブファクトリー
海を望む丘の上にあり、カフェやショップでオリーブ製品やスイーツを楽しめます。 -
カフェめぐり
港近くや海沿いに、小さなベーカリーカフェや古民家カフェが点在。潮風とコーヒーの香りを楽しめます。
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インスタ映えスポット5選
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呉港の夕景と艦船シルエット
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シーパセオのデッキから見る多島美
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旧海軍兵学校の赤レンガ校舎と松並木
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江田島オリーブファクトリーからの海景色
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坂道の途中から見下ろす港と島影
呉・江田島の絶品グルメ
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呉名物「海自カレー」
各店舗ごとに異なるレシピで提供される海上自衛隊直伝カレー。 -
瀬戸内の新鮮魚介料理
江田島の港町食堂では、獲れたて魚介の海鮮丼や天ぷらが絶品。 -
島カフェのスイーツ
オリーブや柑橘を使ったスイーツは、旅のお土産にもおすすめ。
旅の締めくくり
帰りの船から見える港町は、橙から藍へと変わる空の下で静かに灯りをともしていました。
歴史と日常、そして海が、この町の時間を今も優しく包み込んでいます。
港町・呉と島の江田島──一度訪れれば、その景色と味と空気が、きっとあなたの記憶に深く刻まれるはずです。
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