原生林と清流が織りなす西沢渓谷は、秩父多摩甲斐国立公園を代表する紅葉の名所です。
ブナやカエデ、ミズナラが渓谷の斜面を染め、エメラルド色の流れや大小の滝と重なり合う景色は格別です。
なかでも日本の滝百選「七ツ釜五段の滝」と紅葉の競演は、胸を打つ圧巻の一枚。
歩みを進めるごとに表情を変える“動く絵巻”を、足で愉しむのがこの渓谷の醍醐味です。
目次
見頃はいつ?(2024年実績と例年傾向)
西沢渓谷の紅葉の例年の見頃は10月中旬〜11月上旬です。
渓谷内は標高差があるため、周回コースを歩く間にも色づきの段階が変わり、長く楽しめるのが特徴です。
2024年もおおむね10月下旬〜11月上旬に見頃を迎えました。
冬期は遊歩道が閉鎖(概ね12/1〜4/下)されるため、晩秋以降の計画時は事前確認が必要です。

歩いて味わう紅葉ルート
西沢渓谷の基本は一周約10kmのハイキングです。
所要約4時間が目安で、渓谷らしいアップダウンと吊り橋、岩場を丁寧に歩くコースです。
七ツ釜五段の滝へは入口から徒歩約2時間。
時間や体力に応じて、広瀬湖対岸など短めの代替コースも選べます。
自然歩道のため、落石・濡れ岩・狭い箇所あり。
滑りにくい靴とレイヤリング、防寒・雨具は必携です。
名称 西沢渓谷
住所 山梨県山梨市三富川浦
お問合せ 0553-22-1111 山梨市 観光課/0553-21-8000 山梨市駅前観光案内所

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混雑状況と上手な回避策
紅葉ピーク(10月下旬〜11月上旬)の土日祝は混雑必至です。
駐車場は朝から埋まりやすく、遊歩道も人の流れが途切れません。
混雑を避けたいなら
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平日か、早朝(6〜8時台)スタートが最良。
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周回は時計回りの一方通行が基本。
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写真は要所で素早く、立ち止まり過ぎない。
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気温が上がる前の時間帯は霜や濡れ岩でスリップしやすいので、足元重視の装備で安全第一に。
駐車場(台数と位置)
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西沢渓谷入口・市営駐車場:60台/無料
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道の駅みとみ・北側砂利駐車場:200台/無料
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入口周辺に有料駐車もあり(条件は運営主体により変動)。
ピーク期は8時前後でも満車になる日があります。
夜明け〜朝イチ到着が安心です。
トイレは「西沢渓谷入口(おといれ処)」やネトリ広場などを利用できます。
アクセス
公共交通:JR中央本線山梨市駅→市民バス「西沢渓谷線」で約60分、「西沢渓谷入口」下車。
2025年も毎日運行予定(年始一部除く)。
車:中央道勝沼ICから約50〜60分。
国道140号を雁坂トンネル方面へ進み、「道の駅みとみ」を基点に動くと便利です。
必見のフォトスポット
七ツ釜五段の滝。
五つの段瀑と七つの釜。
展望台からの俯瞰や前景にカエデを入れた構図が定番です。
三重の滝や竜神の滝もおすすめ。
白い水煙と紅葉の赤・黄・常緑の対比が映えます。
シャッター速度を落として流れを写すと印象的です。
服装・持ち物のコツ
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グリップの良いトレッキングシューズ必須。
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防寒(フリース+レイン/ウインド)の重ね着を用意。
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行動食・水は多めに。
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ヘッドランプを携帯すると安心。
自然歩道につき、通行止めや落石情報は現地掲示に従ってください。
まとめ
西沢渓谷の紅葉は、見頃=10月中旬〜11月上旬。
2024年も10月下旬〜11月上旬に見頃となりました。
ピークの土日祝は混雑が避けられないため、平日や早朝訪問がおすすめです。
市営60台+道の駅みとみ200台の駐車を軸に、渓谷の安全ルールと装備を整えて、滝と森が織りなす錦秋の絶景を堪能してください。
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