2023年の歌会始のお題が発表されました。「友(とも)」
「友人」,「学友」,「友好」という形でも「友」という文字が入っていれば良いようです。
来年の年明け、天皇陛下のもと、自分の歌が詠みあげられたらと想像するとワクワクします。
5.7.5.7.7の31文字に思いを込めて応募してみてはいかがでしょうか?
どのように応募すればよいのでしょうか?
応募した歌はどのようにして選ばれるのでしょうか?
いつ通知されて、もし選ばれたらどうしたらいいのでしょうか?
「2023年歌会始のお題は何?応募の仕方は?どのように選ばれるの?」と題してまとめてみましたのでご参考にしてください。
それでは見ていきましょう!
2023年歌会始のお題は何?
2023年の歌会始のお題は先述の通り「友(とも)」に決まりましたね。
宮内庁から1月18日付で発表されました。
「お題は「友とも」ですが,歌に詠む場合は「友」の文字が詠み込まれていればよく,「友人」,「学友」,「友好」のような熟語にしても差し支えありません。」(宮内庁の発表より)
コロナで人との距離が離れ、世界も分断しつつある今にふさわしいお題ですね。
今年は応募してみようかなと思います。
応募の仕方は?
応募は未発表のものを一人一首。応募する歌は、詠進歌といいます。
書式がきまっています。
習字用の半紙を横にして,右半分にお題と短歌を,左半分に郵便番号,住所,電話番号,氏名(本名,ふりがなつき),生年月日,性別及び職業を毛筆で縦書きで書きます。
毛筆というところ、ちょっと敷居が高いですが頑張ってみます。
職業が無職の場合は,「無職」と書き、以前に職業に就いたことがある場合には,なるべく元の職業を書く必要があるようです。
主婦の場合は,「主婦」で良いようです。
毛筆が基本ですが、海外からの場合や、病気や障害で書けない場合には代筆やワープロでも良いとのこと。
さしたる理由もなく、毛筆で書かれていなかったり、2首応募したりしたらしっかくしてしまうようですのでご注意くださいね。
視覚障害の方は,点字でも良いようです。
締め切りは9月30日(当日消印有効)。
宛先は「〒100-8111 宮内庁」、封筒に「詠進歌」と書き添えるのだそうです。
応募した歌はどのように選ばれるのでしょう?
選者は宮内庁から選ばれて発表されます。
2022年の選者5人が7月1日に発表されました。
選ばれた方は以下の通りでした。
- 篠弘さん(89)歌誌「まひる野」代表、愛知淑徳大名誉教授
- 三枝昂之さん(78)=山梨県立文学館館長
- 永田和宏さん(75)=歌誌「塔」選者、京都大名誉教授
- 今野寿美さん(70)=歌誌「りとむ」同人、現代歌人協会会員
- 内藤明さん(67)=歌誌「音」発行人、早稲田大教授
錚々たる方々ですね。
入選歌の発表は12月の初旬に宮内庁から未発表かどうかの確認があり翌日に入選の通知があるようです。
正式に宮内庁長官名で入選通知書と記念品の短冊入れが届くようです。
2022年の歌は約1万3830首の中から10首が選ばれました。
ということは、倍率1,380倍ですね!!
平成のお題
これまでどんなお題が出ていたのでしょう気になりますね。
平成のお題はこんな感じでした。
- 平成2年(1990年) 晴
- 平成3年(1991年) 森
- 平成4年(1992年) 風
- 平成5年(1993年) 空
- 平成6年(1994年) 波
- 平成7年(1995年) 歌
- 平成8年(1996年) 苗
- 平成9年(1997年) 姿
- 平成10年(1998年) 道
- 平成11年(1999年) 青
- 平成12年(2000年) 時
- 平成13年(2001年) 草
- 平成14年(2002年) 春
- 平成15年(2003年) 町
- 平成16年(2004年) 幸
- 平成17年(2005年) 歩み
- 平成18年(2006年) 笑み
- 平成19年(2007年) 月
- 平成20年(2008年) 火
- 平成21年(2009年) 生
- 平成22年(2010年) 光
- 平成23年(2011年) 葉
- 平成24年(2012年) 岸
- 平成25年(2013年) 立
- 平成26年(2014年) 静
- 平成27年(2015年) 本
- 平成28年(2016年) 人
- 平成29年(2017年) 野
- 平成30年(2018年) 語
- 平成31年(2019年) 光
- 令和元年(2020年) 望
- 令和 2年(2021年) 実
- 令和 3年(2022年) 窓
- 令和4年(2023年) 友
お題は昭和29年から1文字のものが多くなりましたがそれ以前は3文字とか4文字
例えば
- 昭和13年(1938年) 神苑朝
- 昭和14年(1939年) 朝陽映島
ちょっと難しいですね。
歌会始の当日
「歌会始の儀」は、1月10日前後に皇居宮殿松の間にて行わます。
詠進者全員に選者、陪席者が招かれます。
次のような段取りで進められます。
天皇・皇族が松の間に出御され全員起立してお迎えします。
侍従と女官がそれぞれ、「御製」(おほみうた、天皇の歌)と「皇后宮御歌」(きさいのみやのみうた、皇后の歌)を捧持して、天皇・皇后両陛下の前の盆に置きます。
歌を詠む人は何と7人。司会に該当する読師(どくじ1人)、いちばんはじめに節をつけないで読み上げる講師(こうじ1人)、第1句から節を付けて吟誦する発声(はっせい1人)、第2句以下を発声に合わせて吟誦する講頌(こうしょう4人)です。
先ずは選ばれた方15人の歌が年齢の低い順で詠まれます。
選者の代表一名の歌が、続いて召人(めしうど)といって特に天皇から召された方1名の歌が詠まれます。
その後皇族方の歌が、そして最後に天皇陛下の歌が詠まれます。
儀式は、NHKの総合テレビで、全国に生中継されます。
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まとめ
2022年の歌会始のお題が発表されました。
「窓(まど)」
来年の窓の外にはどんな景色が広がっているのでしょう。
習字用の半紙を横にして,右半分にお題と短歌を,左半分に郵便番号,住所,電話番号,氏名(本名,ふりがなつき),生年月日,性別及び職業を毛筆で縦書きで書きます。
1人1首です。2首出したら失格です。
10月に選者が発表され、応募された中から15種選ばれ、1月10日前後に皇居宮殿松の間にて歌会始が行われます。
いかがでしょう、新時代への望みを歌にして応募されてみては。
「2021年歌会始のお題は何?応募の仕方は?どのように選ばれるの?」と題してまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
ぜひ素晴らしい作品を作り、晴れの舞台で読み上げて頂きたいですね。
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